ハワイの教え:クアフの話

Aloha,

私が学んでいるハワイ島のハーラウ(教室、学校)では、フラを文化全体として学んでいます。私が最初に、古典フラを観たときに感じた、厳かで、見世物ではない、客はいるが、客もその空間の一部で何かに向けて、メッセージを送る?送られる?そんなエネルギーに満ちた経験が、言葉に表せないけど「Hawaii文化」の神髄だと信じて学び続けています。読みものに「フラは神事だった」と説明されていることは珍しくない。私が学んでいるハワイ島のハーラウでは、今でも「神事」として、生徒が学んでいます。一回、一回のレッスンが全て神事でした。まず、学ぶ場所にフラの神様を呼ぶための「クアフ」と呼ばれる小さな祭壇を建てます。「オリ」と呼ばれる神様との唯一の対話できる手段の詩を、いくつかの用途ごとに唱える。その間に、いくつかの仕来りがあって、厳かに進んでいく。始まると、施設の外に「管理」する人が置かれ、邪魔が入らないように見守る。中では、クペエ(神様との約束の印、これからフラを頑張るので、どうか叡智を授けてください。)をつけながら、進行中は私語厳禁となります。最後に、「命の水」を与えられる。そのクアフをもって学ぶハーラウを「ハーラウ・クアフ」という。そのハーラウ・クアフはハワイでもごくわずかだと思う。 クアフは毎回レッスンの度に建てられる。クアフ係になった人たちが、それぞれ、その土地のキノラウ(化身)を、朝に採取して用意する。種類は奇数で5.7.9種類が一般的。神様は良い香りが大好きなので、香りがあるものを用意すると、神様が来やすくなるとか…。日本で同様にクアフを建てるときは、その土地の旬の植物を用意する。「ハワイ文化」だから「Hawaiiの植物でなければいけない」なんてことはない。神様は、それがフラを頑張って学ぶのであれば、ハワイでも日本でもヨーロッパでもそこでも現れてくれる。日本には、四季があって、節季もたくさんあるので、それにちなんだ植物を用意するとハワイの先生たちは、大変興味を持ってくれ、毎回日本のクアフが楽しみなんだそうです。私も、このクアフの学びを、積んでいくうちにハワイ文化を通して日本の文化を見直して、日本に生まれ育って、幸せなんだなあという思いが強くなりました。クアフに使用した植物は、きちんと調べて、どんな植物なのか知る必要があります。クアフはレッスンが終わると、「閉じる」作業をします。神様にお帰り頂く作法です。使用した後の植物は、乾燥させ衣装などの「染め」に使用する灰にするために燃やします。

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クアフで使用した植物、レイ、一年使用したクペエ。

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燃やす。ここにも火の神ペレが現れている。灰は染めに使用する。