自然と文化の融合:フラと日本の伝統

Aloha,

昔ハワイの空港で買ってきたAWAPUHI。ものすごい強い香り。



七十二候は、「楓蔦黄」、もみじつたきばむ です。
今年は、マイタウンの八王子は紅葉が遅い気がします。庭の過去の写真を見ても、例年だと紅葉真っ盛りですが。さきほど、小雨の中どれどれと庭をぐるっと回ってきました。小菊が2.3つぼみを開かせていました。先週、菊の支柱をしたときには、硬い小さなつぼみだったのに・・・。日に日に成長しているのを改めて感じます。よくよく見ると、紫のちいさい菊はすっかり満開。赤い小菊は、まだまだ硬いつぼみをしっかり伸ばしています。天候がおかしいのか、先日恩方地方で桜が咲いているのを見ました。はて? 11月に入ると、陽気がいい日のあり、それを「小春日和」といいます。春の事ではないんですね。山口百恵の「秋桜」という曲は、もとは「小春日和」という曲名だったそうです。朝のラジオで、ちゃんとこの曲を聞くと、泣けてきますね。
そおいえば、我が屋の庭には「秋桜」はありません。その代わり「秋明菊」が、ゆらゆら揺れています。この菊は、大変強いので、株分けして何人もの友人の家にお嫁に行きましたが、たくさんの秋明菊がまた増え、我が庭でも毎年風に揺られてゆらゆら咲いています。庭の花を家の中に、飾ることが多々あるのですが、秋明菊は、切ってしまうとすぐに元気がなくなるので、庭でゆらゆら揺れているのが一番美しいことに気が付きました。住んでいる八王子の家は、祖母の家で亡くなってから13年間空き家でした。祖母が亡くなった日のままになっていた家の中を、苦労して片付け簡素なリフォームで住んでいます。築60年を超えるこの家は祖父の手作りで・・・あと5年くらいで引っ越ししたいなという気持ちです。庭も祖母の時のままで、当時若い私には、本当につまらない地味で草なのか不明なものがいっぱいで、いっそ全部抜いて、コンクリートで埋めて駐車場にした方がお金も入るし楽ではないか。と本気で言ってました。
今になって、四季折々の日本の植物がたくさんあるこの庭が気に入っています。ハワイ島の先生は、古代スタイルのフラを伝承されていて、大学の教授でもありとても知識の深い方なので、毎回、レッスン時に聞ける座学が本当に楽しみです。自然、宇宙、いろいろなものが現在のフラに繋がっていて、さらに未来に繋がるという壮大な話も妙に納得がいく年頃になりました。レイつくりやクアフつくりに、「日本の、地場の植物を使用して」という言葉に最初は、え?フラなのに?と思っていました。学んでいくうちに、フラは地場の神様、植物、土地と共に踊るものだということが、徐々にわかってきました。
何度も書いていますが、ハワイ文化を学んで日本の文化、伝承も一緒に学んでいます。
ハワイの言葉の豊かさに感銘し、日本の言葉の豊かさに改めて感動する。

センリョウ。レイすると、たいへん豪華になります。

咲き始めた小菊たち。

南天。良い意味から、この時期のクアフにはよく登場する。

ムラサキシキブ。食べられそうで食べられない美しい実。

秋明菊。ゆらゆら。