ハワイの教え:ハワイ州のモットー

Aloha,
前回のハワイ校ホイケ(発表会)では、カポレイ地区に滞在してのキャンプ(合宿)でした。カポレイ地区は、ほんの数年前までただの原野が広がるやせ細った土地だという印象でした。ハワイ校のスタジオがここにあったので、よく覚えています。今では、ホテル、モール、高級アパートメントが立ち並び、Hawai初のモノレールの駅建設が進んでいます。またすぐ近くにディズニーのホテルがデーンとそびえています。まさに、開発ラッシュ最中。ホイケ(発表会)の会場の下見に行ったときに、段ボールにメッセージを書いて歩く三代(ママ、ベビー、おばあちゃん)が目につきました。そこは、高級アパートメントが立ち並ぶ新しい街。彼女たちはホームレスでした。もともと、そこに住んでいたのか、追われて今では三世代ホームレスとして生活しているようでした。毎度、Hawaiiに行くたびに、目につくホームレス。ワイキキ周辺とほかの地区ではホームレスの事情も違います。とにもかくにも「Hawaiiは地代が馬鹿高い」。職業があっても家を借りることが困難な人はたくさんいます。いつも不動産ブームのHawaiiは世界の投資家の餌食になっている気さえします。その土地で生まれ育った人たちが、ハッピーではないのは、許せない感情があります。平和ボケの人たち、考えてください。生まれ育った島を、外国人がただ投資するだけの為に売り買いを繰り返し、自分たちが住めなくなる現状を。
ハワイ州のモットーは、Ua Mau Ke Ea o Ka Aina I Ka Pono
(常に、雨は大地を潤し、平穏をもたらす)といった意味でしょうか。
このモットーが謳われている有名な曲があります。「IZ」の「Hawaii’78」です。
その中に、
「神聖なる土地を走るハイウェイを王はどう感じるだろう。今の都会の暮らしを」
「信号と線路、王はどう感じるだろう。今の都会の暮らしを」
「今ではコンドミニアムが建つ彼らが今のハワイを見たら、何を感じるだろう。」
この歌詞は、かなり前に作られましたが、そのころから、こんな危惧が起きていました。そして、歌詞の中には
「皆は、やがて気付くでしょう我々は重大な危機に直面しているのです。」
何十年も前から問いかけているのに、ドンドンひどくなっている。これを歌ったIZも97年に亡くなっています。それから20年以上過ぎているわけですが、Hawaiiの近代の波は年々加速しています。

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Waikikiの入り口。開発はワイキキからさらに西に進んでいます。