寒い日が続く中、ハードに動き出すレッスン

Aloha,
寒の入りしてから、寒い日が続きます。20日は「大寒」。これから、もっと寒い日がやってきます。内心びくびくです。レッスン前は、厚着でもこもこしているんですがレッスンが始まると、エアコンを消し、工業用の扇風機が二台回ります。雪の降る日もこんな感じです。動き出すと、温まり汗が出てくる。そんなにハードに動いているわけではないのに、集中してベーシックステップを練習していると、汗腺が開いてくるようです。節分までは、免疫も下がるので、身体を温めるものをおおいに取り入れてください。食べ物、飲み物、カイロ、お風呂、体操、もちろん、私たちは、レッツフラ!です。
この時期は、ベーシックステップをじっくり改めて正確に学びます。特に大切なのは、インプレイスのステップ。移動しないタイプのステップです。なぜかというと、軸が大切だからです。

春までは、外部イベントが少ないので、基礎体力、新曲導入など落ち着いて学べる期間です。春になったら、毎日流れるように、やることがたくさん・・・。
今年のオリジナルハワイツアーは、コンペティションのテーマでもある、カウアイ島にそろそろ行こうかと計画しています。2018年ぶりです。



ダンサーの汗と儀式の意味

Aloha,
昨夜は、地元八王子に雪が降り積もりました。今朝は、その積もった雪が凍って、庭一面が真っ白できれいです。庭には、ミカンの木があって、野鳥用に2.3個そのまま放置しています。そのミカンも一つ、野鳥が食べきっていました。これから寒い冬は、野鳥たちは、どこに餌を調達するんでしょうか。(うちでは、こっそりたまに米や、文鳥のえさの残りを庭に置いています。)

レッスンの話
毎年、レッスン内容をグレードアップし、違うスタイル、などを取り入れて学びをより深めていくことを心がけています。イベントは同じものに出演しますが、内容はより深く高度になっているように努めています。なので、毎年同じことの繰り返しにはならないのが、アロハ・ケ・アーヌエヌエです。
今年は、コンペ練習を始まていますが、「体力不足」の課題がみつかりました。年齢経過での体力不足はいささか仕方ないことですが、このコロナ生活などで、体力が衰えている気がしました。そこへきて、落ちたのは「老化」だから仕方ない。という言い訳をよく耳にします。20代のように、はち切れんばかりの体力が必要ではなく、30分、持続して集中できる体力が必要なだけなんですが・・・。
さて、今年は、「事始め」を行うことができました。植物で祭壇を作り、古典フラを一時間奉納し続けるといった儀式です。初めてのこともあり、簡素化して行いましたが、それぞれのダンサーの課題が一気に見えた大変意味のある式になりました。
ここには、ダンサー、チャンター、見守る人がいて成り立つ式で、とくに見守る人は最後のスタンプを押す、といった意味があり、とっても大切です。そして、1時間踊り続けるダンサーが流した汗が非常に式の要になります。その汗を、大地、衣、楽器、に吸わせて、自然と自身の循環のサイクルが仕上がります。正式の儀式には、「カプ」があり、数週間、アルコール、肉が禁止になりますが、今回は、できる範囲で行ってもらいました。




八王子でのシークレット公演の裏側

Aloha,
2024年も明けて11日も経ちました・・・。
長らくブログを更新していなかった言い訳は、2023年10月9日に
大きなホール公演があり、バタバタ準備と、後始末と奄美大島へ畑作業に。
12月は、これまたハワイ島の先生の一年間の大きな締め行事で大阪へ。
帰ってきたら2024年2月のコンペに2部門エントリーし、練習シーズンイン!

まずは、2023年10月9日のことを書いておかなければ。
場所は、地元のいちょうホール・大ホール。一年前からの確保で準備ができそうなものの、これまた世の中「そううまくはいかない」法則でいつもよりも、準備できずに・・・。地元のホールでやることにはとても意義を持っています。
いちょうホールにかんしては、過去3回ほど公演を行っています。そのホールが修繕に入るため、約二年間ほど使用できないと聞き、最後に使いたいなと思いました。
今回は、今までで一番開催日まで、右往左往していました。
ゲストは、なんとあの!マーク・ケアリイ・ホオマル率いる「アカデミー・オブ・ハワイアンアーツ日本校」。この文字を明記できたのが公演の数週間前。すでに、ポスター、チラシは出来上がっていたので、この特別ゲストのことは誰にも?知られないまま進行しました。あー、もったいなあい。八王子で、あのステージが見られたのに。まあ、悔やんでも仕方ないのでラッキーな方だけが観られたシークレット公演になりました。
この機会は私たちに、たくさんの学びを授けてくれました。「マカナ」の作り方、渡し方、レイの頂き方。ウエルカムの心・・・。

まだまだ、学ぶことがたくさんあって、感謝です。

リハーサル中のクム・マーク

 

クム・マークから頂いたレイ。スタジオに飾ってあります。





人々の「集まる」本能を刺激する社会的な祭りの楽しさと意義

Aloha,
あれだけ、暑かったのに、あっさり秋になり。朝晩冷え込み、衣替えが間に合わず、着の身着のまま重ね着で過ごす。それもこれも、尋常じゃない忙しさが戻って来たから。
以前から秋はイベントが多い。今年は、コロナ後で4年ぶり年ぶりなどのイベントが重なり調整も四苦八苦。なるべく地域のイベントには、お手伝いしたい。

個人的におせっかいな性格もあり、ハワイでフラハーラウの地域貢献を見てきて、ああ、やっぱりそうだよね。と、フットワークの軽いフラハーラウが多いことに感心しきり。
9月30日は日野オクトーバーフェスト、10月1日は、オンガタマルシェ!オンガタに関しては、第一回から参加させてもらいイベントの成長も見てきた。
両日とも、お天気に恵まれ大盛況だった。やっぱり、人々はコミュニケーションを求めている。というか「集まる」ようにDNAに組み込まれていると思う。人々が集まり、祈り、踊る。これが祭りの原点。社会の「社」は、神社などの集まる場所を指している。そこで、人々が、祭りごとについて話し合う事を「社会」と言っていた。と昔読んだ本に書いてありました。妙に納得。

手作りのイベント

オクトーバーフェストなのでタヒチアンも盛り込み。

ウリウリは、屋外で映える。

八王子の間伐材で作ったパドル。









ヒロ: 雨に包まれた虹の聖地

Aloha,
熱中症アラートが連日続く東京です。(;'∀')
ハワイは、常夏のハワイと申しますが、年間だいたい24度位(乾季は14度とかになる寒い日もありますが)で、よっぽど暑くても30度くらいなんです。
今の私たちが、ハワイへ行ったら「涼しくて快適」となるわけです。

そのハワイへ、コロナ禍前は、毎年オリジナルのスタディツアーを開催していました。

イノウエ空港からヒロ空港へ着陸する機内から。

出発一週間前に噴火、訪れた次の日に鎮火した女神ペレ。




今年の六月に。四年ぶりに開催することが出来、今回はハワイ島ヒロへ勉強に行きました。今回は、歴史、背景などの勉強で大切なメレ(詠唱)のゆかりの土地などを巡りました。メインイベントは、「キラウエア火山」に女神ペレへの奉納フラです。
私たちが、出発する一週間前に休止していた活火山が「噴火」したニュースが入りました。ハワイ島は初めての生徒さんばかりで大興奮していました。訪問の次の日には鎮火しました。私達持ってる?!

まず、女神ペレにご挨拶に。
アメリカの夏休みだから? 駐車場は観光客で満車状態。
噴火は、毎回別の場所で噴火が起きます。私は、何度も訪れていますが(年に三度目)
このような噴火は、初めてで私も大興奮しました。
滝のように噴火している場所から、線香花火のように細かい火花が飛び散っているのも見えます。煙も立ち上がり・・・。このような地球の営みを目の前で見る経験は、感謝しかありません。
奉納フラを終えて、生徒さんが泣き始めました。それぞれ、心に思っていることがありました。がん闘病者が二名、何十年もフラを学んでいて初めて訪問できた者。。。
しばし、女神ペレのお姿と地球の営みに時間を忘れました。
その後、ビジターセンターへ移動して、動物、植物の勉強。

お昼は、地元スーパーでお土産とランチを買い、私の借りている家へ。

お昼休みの後に、ヒロへ向かい、私たちは必ず行かなければならない「レインボーフォールズ」へ。ここにも、伝説が残るゆかりの地です。
休憩がてら地元のアイランドクッキー・クッキー工場へ。ここに「ひろこさん」という日系の70過ぎの女性が働いています。「80までは働こうと思っているの」と元気を私たちに分けてくれます。もちろん、クッキーもお勧めです。
ハワイアンの聖地、ケカウカハビーチで禊。
ここは、海なんですが真水が沸いており、とても冷たいんです。が、ところどころキラウエアと繋がっているので、暖かい温泉水も出ている不思議な場所で
晴れてれば、マウナケアを眺めながらの海水浴もできる、風光明媚な場所です。
また、大きなウミガメが餌を食べに来るので、満ち潮の時はウミガメを見るチャンスです。

聖地ケカウカハ

なんと、MMFの会場に入ることができました。

ケカウカハで禊。

六月は、ハワイ固有種のオヒアレフアも咲いてて最高!

ヒロは雨の町、毎日のように虹が歓迎してくれます。

プルメリアも満開。














 

ハワイの自然と文化が交わる溶岩の神秘

Aloha
ヒロを訪れてたので、溶岩のお話をしましょう。
ワイ島で外せないのは、「活火山」があるということでしょう。
ハワイ諸島は、同じ火口から、長い年月をかけて地形を作り、ずれていき、を繰り返しておおよそ八つの諸島から成り立ちます。現在の火口があるハワイ島は、現在もなお噴火を続け、溶岩が流れ領土を広げています。自然崇拝のハワイ文化では火山には女神「ペレ」が住んでいると言われ、私たちフラダンサーは、多くの「メレペレ」(ペレに纏わる詠唱)を学び、踊り、捧げています。火山の女神であるペレは、「破壊」の神であり、「再生」の神であると両方の意味を持っています。破壊は、溶岩で木々、植物、家々を焼き尽くしていきます。再生は、その溶岩が海へと流れて海水で冷え、領土を広げます。
「ペレ信仰」ともいうべきハワイアンの思想ですが、彼らは溶岩が噴火し、流れ出しても嘆き悲しむこともなく怒りもなく、ただただ、それを静かに見守ってきました。
ヒロ地区の人達の言葉で「私たちはペレの土地に住まわせて貰っている。彼女が進む道に私たちは、何かすることはない。」と火山の被害を受け入れて(?)います。
溶岩の後に、宿を建てて、わざわざ世界中からその宿に泊まりに来ています。溶岩の上で寝るとか最高の経験ではないでしょうか。

私も、数年前、夜、暗闇の冷えた溶岩の中を片道8マイルを自転車で漕ぎ、溶岩の吹き出す海岸を目指したことがあります。冷えた溶岩は、滑りやすくガラス質になることもあり、道中そこらじゅうで、転倒し血だらけになっている人たちを見ながら、「絶対に転ばないぞ!」とある種の気迫で乗り切りました。ゴールの海岸には、この世のものとは思えない素晴らしい光景が広がっていました。そこは、あたり一面、冷えた溶岩で出来た海岸線です。この暗闇の中、真っ赤な溶岩が海岸に吹き出し、打ち寄せる波の海水があっという間に冷やし、赤から黒へ。絶え間なく続いています。
多くの神話の中で、「ペレ」には、兄弟姉妹がおり、姉の海の女神とは「犬猿の仲」という設定です。お姉さんの彼氏をペレが横取りしたという・・・。そこで、お姉さんとペレは今でも、ペレが溶岩を吹き出し、お姉さんが海水で応戦するといった光景がみられるそうです。そのお話が、まさに目の前で行われているのです。おおー。
そうこうすると、普段、自転車に乗らない私がこの距離を走ってきたことで疲れが出て、冷えた溶岩の上で横たわると、真上には一面の星空が!!!
自転車漕いでた暗闇は、転ばないように、下しか見てこなかったから、こんなに星空があるとは。これぞ、まさに「満天の星」。
地球の営み、宇宙を身体というか、魂が震えた経験でした。これは、文字では表せない、自分の五感で地球、宇宙の関係を理解した瞬間でした。
波の音、溶岩の吠える音、ざらざらの溶岩を背中に感じ、目の前の星のきらめき。

ワイ島のフラは、地球のエネルギー、宇宙の話がよく出てきます。最初は、チンプンカンプンで、「踊りと何が関係しているのか」と若く未熟な私は疑問を抱いていました。
長年の経験と知識で、ああ、こういうことなのか。やっとスンナリ魂に入ってきました。
「フラは人生」という言葉がありますが、多くの経験がフラの学びに役立つことがあります。そして、フラには「無駄な経験はありません。」人生すべての行いが、「フラ」になるわけです。このお話は、フラを「踊り」だと思っているうちは、なかなか入ってこないお話だと思います。フラを学ばれる方の多くが「フラは人生」という言葉の意味を体感出来たらいいな。と願っています。

地学的な学びもフラの学びに役に立ちます。ハワイ島の活火山で噴出する溶岩は、玄武岩質溶岩です。粘性が低いため爆発を伴うことは少なく、川のように流れます。ハワイの人たちから、この流れを眺めに行っていたと聞きました。そこで、「ウリウリ」(ココナッツの楽器)を使うと、溶岩流がぴょんぴょん跳ね、まるでペレが起きた。と解釈しての曲目があります。ヒロ地区の人たちは、「ウリウリ」を、「ペレを起こす楽器」という事もあるそうです。

溶岩には、たくさんの名前がついていますが、ハワイ語である「パホエホエ」と「アア」は、世界共通の学術語になっています。
パホエホエ溶岩:粘性が低く滑らかな溶岩。溶岩は温度差や圧力差、流れが滞ると表面から冷え固まり、表面は様々な形状になります。地下空間では鍾乳石のように天井から垂れ下がることもあります。
アア溶岩:ガサガサとした形状の溶岩を指します。パホエホエより温度が低く粘性が高い場合に出来ます。

「メレペレ」(ペレの詠唱)に、「ア!ア!」という踊りを若いころに習ったのを思い出しました。ああ、あの状態のことの踊りなんだな。すると表現の仕方も「ガサガサ」した感じを出すべきだな。と踊りの表現力が豊かになりますね。地学なんか、フラに関係なさそうですが、フラに無駄な学びはないのですねえ。

Maku'u Pointの溶岩

肉眼ではもっと素晴らしい光景です。