花々の香りと春の魅力

Aloha,
雨が降るたびに、暖かくなる。
あんなに寒かったのに、季節は春になっていくんですね。今年ほど、そう感じた年はなかったかもしれません。一見枯れたかと思った木から、新芽が出ている。冬から時は流れ、花は咲き、若芽が出る。本当に自然て偉いなあ。とかく「桜」「桜」言いたがる春なんですが、その他の花も、ずんずんと音が出ているかのように、あちらこちらで顔を出してます。いやあ、今年も会えたね。私が春を感じるのは「匂い」。沈丁花の香りに「お!春が来たか」と、はしゃいでおります。梅もいいけど、私のイチオシは、沈丁花です。あんなに小さい花から、なぜにあのような強い香りがでるんだろう。

ブログに書くネタを、「ひらめく」ときと「全くひらめかない」時があって、今回は後者です。
フラは、ハワイの伝統文化だということは、最近、きちんと認識されている方もいらっしゃるし、相変わらず「火回してるんでしょ」といった、誤認識の方まで、まだまだ、知られていないのが現状です。これって、ずっと続く気がします。それには理由があるんですが、今回はそのお話ではなく、練習する際に身に着ける「パーウ」についてお話をしようと思います。

「パーウ」と書きましたが、日本では「パウスカート」という言い方が、一般的だと思われます。これも「フラダンス」と一緒で、誤った表現なんですが、「パーウ」だけで、「スカート」という意味なんですね。

さて、その「パーウ」なんですが、その学ぶ教室の文化そのものです。
日本のハワイアンショップやネットショップに色とりどりの「パーウ」が売られています。また、教室のロゴが入ったものまであります。
私が学んでいるフラは、ハワイ島の古い(300年続く)伝統を、現在も行っているフラですが、私のハーラウ(教室)は、古い伝統を尊重し、さらに独自の新しいスタイルです。
「パーウ」は、自身で手作りで用意します。まずは、綿100%の白い布を、既定の形に作り上げ、綿100%の紐を通して、ギャザーを寄せます。
仕上がりには、「オヘ」というハワイ伝統文様を、木の板で彫りスタンプしていきます。柄は、2種類で、一つは、博物館の見本から、一つは、ハーラウ(教室指定)のものを作り4メートルの布にスタンプして仕上げます。この作業には、根気と忍耐が非常にいる作業です。これも、まさに「フラ」という文化なんです。
それを、年に一回「オレナ」(ウコン)で、染めます。「オレナ」には、邪気を払うなどの意味合いがあり、神様に使える「フラダンサー」には、必須の植物です。フラの学びには、一年のサイクルがあり、一年終わると「クペエ」を新調し、「パーウ」も、染めなおします。一年間で溜まった、邪気などを一掃するわけです。この作業も非常に儀式的で、厳格なルールがあります。


これからも、私たちのフラスタイルは、ハワイの伝統を大切にすることです。

毎年、染めなおして使用している練習着(パーウ)

練習の前のオリ(祈り)

スタンプ作り。専用の竹を使用するのですが、日本では入手困難なため消しゴムで代用。

白い布に、スタンプしていく作業。緊張が続きます。

おまけ:キヘイという神聖な踊りで使用する衣装にもスタンプします。

練習用パーウのお披露目祭事。

おまけ:踊りの儀式には、その内容が神聖になればなるほど、身を包みます。